hildsoftの裏庭

メインでは書かない種類の雑記です

クリエイターならぜひ知っておきたいデザイン作成時の禁止事項

f:id:hildsoft:20170219232257j:plain 作品中に出てくるロゴや、キャラクターの服装など、かっこいいと思ってもやってはいけないことがいくつかあります。

作った後に分かって修正したり、発表後に指摘されて炎上したりする前に、これだけは知っておいてほしい項目です。



他社の商標や著作物の権利侵害

最近は某大型同人誌即売会などが盛んなこともあり、条件付きで二次使用を許可しているところもあります。 ガイドラインは必ず守りましょう。

しかし、大人なら常識のはずですが、一部リテラシーの低い外注だと平気でやってきたりします。

ここでは敢えてリンクは張らないでおきますが、つい最近、某ソーシャルゲームが1日で営業終了した事件がありました。

要は、「パクリはいけません」、ということです。



社会的にタブーとされているもの

全世界的にタブーとされているものです。

代表例として、

  • ナチス賛美
  • 非人道的な行為(食人、死者への冒涜など)
  • 犯罪行為の美化

などがあります。

作品作りとして、年齢制限などを行い許容されたりするものもありますが、ナチスの件だけはかなり注意が必要です。

ナチス賛美について

歴史を学んだ人なら知っていると思いますが、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの行ったことに対する全世界からの批判が原因です。 その詳細についてはここでは割愛します。

簡単に言うと、非人道的な行いをしたナチス・ドイツを賛美することは許されないと思う人が多いのですね。 あのような国家が再度構成されるのを防ぐ意味合いもあります。

シンボルの使用禁止

  • ハーケンクロイツ
    ナチスのシンボルであるハーケンクロイツ(鉤十字)を使って問題が起こったりします。
    日本の地図記号でお寺を表すものに似ている(45度回して反転)ため、外国人旅行者が勘違いしてニュースになったこともあります。

  • ナチス風軍服
    某アイドルグループの衣装が似ているとして問題になりました。
    服が似ているだけですし、個人的には少し騒ぎすぎな気もしますが、この件については不愉快に思う人が大勢いたか、メディアが焚き付けたか、 どちらにせよ炎上したので、避ける必要があったのかもしれません。
    軍服自体を規制対象としているのではなく、ナチス風軍服がダメなのですね。

ナチスを賛美する行為の禁止

  • ナチス式敬礼
    ヒトラーに忠誠を誓う意味を持っており、ドイツでは法律により処罰される可能性すらあるようです。
    振付などでこのようなポーズを取らせるのは避ける必要があります。



赤十字マークの使用禁止

少し意外なことかもしれません。

赤十字マークは許可された組織しか利用できません。 理由については下記のリンク先を参照ください。

赤十字マークの意味と約束事|赤十字について|日本赤十字社

よくゲームなどで回復アイテムのマークや、ヒーラー(回復者)のデザインとして使ってしまいがちですが、法律違反になります。

少し色を変えたり、長さを変えたり、傾けて変形したりするなども駄目です。

色については赤系統がダメなので、青にするとか色相を大きく変える必要があります。



その他、文化や宗教によって使用しないほうが良い項目

文化が違うと、ジェスチャーなども意味が変わってくることがあります。

例えば、日本人がヒッチハイクをするときなど、親指を立てるグッドサインですが、中東の国では侮蔑の意味と捉えるところもあります。

また、一部の宗教においては左手は不浄の手として、食事で使用してはいけないことになっています。

これらの項目は、上で挙げた項目ほど厳しくはないのですが、メインターゲットが誰かを考えて使用した方が良いでしょう。

そのつもりが無かったからと言って、侮蔑のジェスチャーをされて気持ちのいい人はいないと思います。



さいごに

この記事がクリエイターさんの知識の一部になれば幸いです。