人体モデルをスカルプトするための資料
粘土でもZBrushでも既に存在するものをスカルプトをするためには、その物についての形状の知識が必要になってきます。
特に人間の場合、見慣れているが故に適当にスカルプトすると違和感を覚えてしまいます。
ネットでの資料収集
ネットでもある程度の資料集めはできます。
何せ人間のモデルですから、普通の写真からでも見る人が見れば十分な資料になります。
ですが、ちょうどよいものを探すのにも時間がかかりますし、初心者はどこを注目するべきかも分かりづらいです。
そこである程度まとまった資料があれば時間の短縮もできるため、いくつか探してみておススメの物を見つけましたので紹介します。
スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors日本語版
こちらは初心者におススメです。
骨格、筋肉について、いろいろなポーズでの形状が写真があり、その写真の上に筋肉や骨、トポロジーが描かれているため、立体構造を理解しやすいです。
また、間違いやすい項目についても説明が書かれているのも初心者におススメの点です。
人体についての資料を持っていないのであれば、ぜひ買ってほしい1冊です。
少々高い値段ですが、資料として値段分の価値はあると思います。
3Dアーティストのための人体解剖学
こちらも初心者におススメです。
内容的には上記の「スカルプターのための美術解剖学」と似ています。
被る部分は多いのですが、資料なので余裕があれば両方欲しいところです。
しかしどちらも結構な値段しますし片方持っていれば知りたいことは解決すると思いますので、無理して買うほどではありません。
「スカルプターのための美術解剖学」と比較して図が少なく、説明が多めの印象です。
ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング) 片桐裕司 造形テクニック
ある程度基本を押さえている人向けに、更なるスキルアップとして注目すべきところを書いています。
ポーズの種類は少ないので網羅的な資料というよりは、幾つかのモデルを作りながらピンポイントでレクチャーをする感じです。
粘土での造形を説明しているので、実際にモデルを作成する場合のテクニックも得られるかと思います。
ZBrushだけで作業をする場合は必須というほどでもないかと思います。