hildsoftの裏庭

メインでは書かない種類の雑記です

勝手に1人unity1week2017年末編

unity1weekとは

Unity 1週間ゲームジャム | 無料ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

月曜0時開始、日曜20時締切の1週間ゲームジャムです。

毎回お題が発表されるので、それに沿った(拡大解釈可)ゲームを作ります。

以下略

参加の記録

今回は公式開催ではなく、勝手に年末期限を決めて1人で作っただけです。

思い立ったのは12/26、この時点で1週間無いわけで、脱出ゲームくらいなら3日もあれば作れるだろうと軽く考えてしまったのです。

というのも、今作成中のアセットキャラクター、

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この子なんですが仕事の合間に1年以上試行錯誤して作っているにもかかわらず、なかなか納得のいく出来にならずリリースが遅れまくっている状況です。

年内にリリースできるように頑張ってはみたのですが、26日の段階で年内完成は無理だと判断したため、気分転換にゲーム作ってみたわけです。

今回の目標

今回の目標は

  • 新しいアセットを使ってみる
  • マネタイズしやすいと言われている脱出ゲームを作ってみる

を設定しました。

秋のアセットセールと、並行して行われていたUnityPlusの半額セール、これによりアセットが急に増えたので勉強が大きな目的です。


今回作成したもの

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https://unityroom.com/games/escape_color_gem

よくあるアイテムを集めて脱出する典型的な脱出ゲームです。ひねりも無い王道ものです。


事前準備など

脱出ゲームですから、まずは大まかな流れを考えました。

時間的な制限もあるので、アセットストアからいくつかアセットをピックアップして、不足分は自作で片づけてしまうことにしました。

ネタバレになるので、レベルデザインについては別で記事を書こうと思います。


脱出ゲームの面白さ

脱出ゲームって何が楽しいのだろう?と自問したところ、「クリアすることよりヒントから謎が解けた時が楽しい」という結論になりました。

時間的な制限もあったので複雑なものは作れませんでしたが、納得のいく仕組みにはなりました。


脱出ゲームの問題点

フラッシュ全盛期から作られて歴史のある脱出ゲームですが、よくあるものは3D(壁の方向など)を意識した2D素材を切り替えたものなので、移動は一瞬ですし、不都合な物は描写しないなど 3Dでのカメラワークとは別でパースも自由に作れるのですが、素材を沢山準備しないといけない欠点があるわけです。

そして3Dの場合は素材を使いまわせるメリットがある反面、カメラワークが一番の課題になると思います。

最初に悩んだのがFOVの値です。

壁面全てを1画面に収めたいのですが、FOVの値を上げると端が歪み、FOVの値を下げると回転で見回す時に問題が出る状態でした。

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そして回転の都合上、カメラの前に物を置くことが難しい問題がありました。

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自由に視点を移動できるゲームであれば問題ないのですが、脱出ゲームは謎を解くことがメインなので、操作が煩雑になることは避けたかったのです。

そのためカメラワークはかなり苦労した点でした。


アセット競合するってよ

今回導入したOdin、ソースコードを解析してインスペクタを使いやすくするため、Arbor2と競合してしまったのです。

公式でも事前にツイートがあったので覚悟はしていました。

色々と調べて回避することはできたのですが、一時はどちらかの使用を中止することまで考えたのでアセット多用の怖さを少し味わいました。


残念だったこと

今回は増えたアセットの勉強をメインとしていたわけですが、完成させることも大事な目標なので、使おうと思っていたアセット

  • DoozyUI
  • Mesh Baker

の調査ができなかったことは残念です。



アセット

今後の開発効率を高めるためにアセットの勉強をしたので、ゲームボリュームに対しては普段より多めにアセットを使用しています。


以下は今回使用したアセットです。

ガッツリ使ったものもあれば、部品取りの様に一部だけ使わせてもらったものもあります。

製作者の方にこの場を借りてお礼申し上げます。

総括

エディタ拡張をあまり使っていなかったのですが、使ってみて便利さを体感しました。

何でUnity標準で入ってないんだろう?と思おう物もありますが、重くなることも確かなので、便利だとしても必要に応じて使用を検討するのも大事だなぁと思いました。

また、副産物として脱出ゲームのキモとなる仕組みが分かったので、これを調整して完成プロジェクトや拡張素材として出品するのもアリだなと思えたのは収穫でした。


2018/01/02 追記

今回のゲームについてUIまでは手が回りませんでした。

しかしレベルデザインは真面目に考えたので、もしよければこちらも読んでみてください。

backyard.hildsoft.com