作品中に出てくるロゴや、キャラクターの服装など、かっこいいと思ってもやってはいけないことがいくつかあります。
作った後に分かって修正したり、発表後に指摘されて炎上したりする前に、これだけは知っておいてほしい項目です。
他社の商標や著作物の権利侵害
最近は某大型同人誌即売会などが盛んなこともあり、条件付きで二次使用を許可しているところもあります。 ガイドラインは必ず守りましょう。
しかし、大人なら常識のはずですが、一部リテラシーの低い外注だと平気でやってきたりします。
ここでは敢えてリンクは張らないでおきますが、つい最近、某ソーシャルゲームが1日で営業終了した事件がありました。
要は、「パクリはいけません」、ということです。
社会的にタブーとされているもの
全世界的にタブーとされているものです。
代表例として、
- ナチス賛美
- 非人道的な行為(食人、死者への冒涜など)
- 犯罪行為の美化
などがあります。
作品作りとして、年齢制限などを行い許容されたりするものもありますが、ナチスの件だけはかなり注意が必要です。
ナチス賛美について
歴史を学んだ人なら知っていると思いますが、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの行ったことに対する全世界からの批判が原因です。 その詳細についてはここでは割愛します。
簡単に言うと、非人道的な行いをしたナチス・ドイツを賛美することは許されないと思う人が多いのですね。 あのような国家が再度構成されるのを防ぐ意味合いもあります。
シンボルの使用禁止
ハーケンクロイツ
ナチスのシンボルであるハーケンクロイツ(鉤十字)を使って問題が起こったりします。
日本の地図記号でお寺を表すものに似ている(45度回して反転)ため、外国人旅行者が勘違いしてニュースになったこともあります。ナチス風軍服
某アイドルグループの衣装が似ているとして問題になりました。
服が似ているだけですし、個人的には少し騒ぎすぎな気もしますが、この件については不愉快に思う人が大勢いたか、メディアが焚き付けたか、 どちらにせよ炎上したので、避ける必要があったのかもしれません。
軍服自体を規制対象としているのではなく、ナチス風軍服がダメなのですね。
ナチスを賛美する行為の禁止
- ナチス式敬礼
ヒトラーに忠誠を誓う意味を持っており、ドイツでは法律により処罰される可能性すらあるようです。
振付などでこのようなポーズを取らせるのは避ける必要があります。
赤十字マークの使用禁止
少し意外なことかもしれません。
赤十字マークは許可された組織しか利用できません。 理由については下記のリンク先を参照ください。
よくゲームなどで回復アイテムのマークや、ヒーラー(回復者)のデザインとして使ってしまいがちですが、法律違反になります。
少し色を変えたり、長さを変えたり、傾けて変形したりするなども駄目です。
色については赤系統がダメなので、青にするとか色相を大きく変える必要があります。
その他、文化や宗教によって使用しないほうが良い項目
文化が違うと、ジェスチャーなども意味が変わってくることがあります。
例えば、日本人がヒッチハイクをするときなど、親指を立てるグッドサインですが、中東の国では侮蔑の意味と捉えるところもあります。
また、一部の宗教においては左手は不浄の手として、食事で使用してはいけないことになっています。
これらの項目は、上で挙げた項目ほど厳しくはないのですが、メインターゲットが誰かを考えて使用した方が良いでしょう。
そのつもりが無かったからと言って、侮蔑のジェスチャーをされて気持ちのいい人はいないと思います。
さいごに
この記事がクリエイターさんの知識の一部になれば幸いです。